

営業職/2014年入社


山田建設の営業職の仕事のメインは買うことだ。様々な情報を精査して、マンションが建てられそうな土地の仕入れ・買い付けをおこなう。入社して最初に学んだのは、売る難しさよりも買う難しさだった。マンションが建つほどの土地を探すとなると、広大な土地面積が必要になる。しかし市区町村の条例によっては建築制限があり、マンションそのものが建てられないこともある。
マンション建設に最適な土地を見つけ出せても販売価格が高騰しており、収益性がマッチしないケースも少なくない。彼が営業職として最初に学んだのは、売る難しさよりも買う難しさだった。




実際に土地を仕入れ・買い付けをする際に、どの程度の規模のマンションが建てられるのかを計算する必要がある。通常、この計算は設計職がおこない、収益バランスが取れているのかを確認する。しかし、山田建設の営業職は早くから仕入れ・買い付けの担当になり多くの物件に携わるため、自らこの計算ができるようにスキルを磨いていく。また、自分自身が建物の担当だという意識を持つ社員が多く、設計や施工管理に関する専門知識も積極的に身につけていく。彼もそうした考えを持つ一人だ。自分自身が物件のことを理解していなければ、お客様に満足いただける説明はできない。その信念を持って、営業職でありながら設計や施工管理の専門知識を有している。建物の売買だけでなく、幅広い仕事に携われるのも自社一貫制を築いているからこそだ。


契約金額が数億円にも上る土地の仕入れ・買い付け。そのため、必然的に不動産会社や仲介会社との信頼関係が築けているかが大切になってくる。やみくもに土地を買いたいと言っても、信頼関係が築けてなければ門前払いされてしまう。何度も通い、顔と名前を覚えてもらい、ときには仕事の関係を飛び越えてプライベートで担当の人と飲みに行く。そうしてはじめて、「どこかの会社の山田建設の営業職」から「山田建設の●●さん」と認識してもらえるようになるのだ。
彼がこれまでお客様と築いてきた深い信頼関係は、単なるノルマの数字では語り切れない。だからこそ山田建設は、ノルマにとらわれない働き方を推奨している。こうして周りの人と築いてきた関係は、必ず財産になる。そして、きっと次の取引につながっていく。山田建設の営業職は、売ることよりも売らない仕事の方が多い。